星じゃなくて太陽になりたいんだ

あたしがその気持ちに気づいた時には、もう手遅れな時期だった。
それは突然降ってくるくせに、心を苦しいほどにかき乱す厄介なものなんだって身をもって知った。
名詞は言わないよ。だって、認めたくないからさ。
月に一度の『獣の呻き』だってそりゃ身体中に痛みが走って辛いけれど、心と頭までは無事だった。
なのに今はあたしの全てがその感情に振り回されてしまっている。
気づかなきゃよかったんだよな。
どんくさいのに放っておけない理由とか。
いつの間にか目で追いかけている理由とか。
その視線の先があたしが絶対敵わない相手に向けられていることとか。
何もかもが点と線になってそれに繋がっていく。
星座みたいに、知らない人からは分からなくて、知っている人には標になってしまうような、特別で普遍的な感情。
漫画で読んでいた時には一つ一つがキラキラと輝く貴いものだと信じていたのに、実際には眩しすぎて直視することも敵わない。
この感情は太陽を直視しているようなものだ。
そして、あたしは、あいつにとってのそういう存在になりたかったんだ。
その願いは、叶うことはないけれど。あたしは今日もまた胸を焦がしている。