AI:茉咲ルート嘘ストーリー

 木代理に間男ができたという噂が村中に広がり、食堂で注目を浴びるようになる仁人。
 噂が自分の事だと気づいた仁人は誤解を解こうと村人に説明をするもキリがない。
 気疲れした主人公は、気分転換に河原の方へ向かうが、川に近づこうとして転がり、足を捻ってしまう。
 それを通りがかりの茉咲に見られ、介抱してもらうことになる。
 茉咲は獅子と呼ばれる祭りの役割の一つでこれから練習に向かうから見学に来ないかと誘われる。
 暇を持て余した仁人はすぐに了承し、二人で村の外れにある小屋まで向かう。
そこで目にしたのは、獅子の衣装を着た女性だった。
茉咲は、その衣装を着て舞う事で神の力を借りることができる巫女であり、獅子に選ばれた女なのだという。
そして今まさに舞の練習をしているところだというのだ。
その姿を見て仁人は思わず見惚れてしまう。
舞い終えた茉咲は汗だくになりながらも笑顔を見せ、どうだったか感想を求める。
その姿を見た仁人の心拍数は上がり、自分の気持ちに気づいてしまう。
その後、練習を見に来た他の村人も集まりだし、いつの間にか祭りの準備を手伝う流れになる。
祭りの準備をしながら交流を深めていく主人公達。
その中で茉咲とも距離が縮まり、いつしか互いに好意を抱くようになっていく。
そんな中、仁人が村に来て一年経つ頃には村には活気が出始め、少しずつではあるが生活水準が向上し始めていた。
そんなある日、村に一人の少年が現れる。
彼は主人公の幼馴染である拓人であり、この村の出身で今は一人で暮らしているのだという。
拓人と再会した主人公は彼と昔のように一緒に遊ぶのだが、その時の拓人はどこか様子がおかしいことに気づく。
拓人に何があったのかを聞くために家へ招待する主人公。
すると拓人は泣きながら主人公に抱きつき、今までの事を話し始める。
拓人の話によると、彼が住んでいた村は鬼によって滅ぼされたのだという。
拓人は偶然にも山菜を取りに行った時に村から煙が上がるのを目撃し、急いで戻るとそこには炎に包まれている家が建ち並んでいたそうだ。
そして村の中で逃げ惑う人々を食い散らかす異形の存在がいたらしい。
それを見た拓人は一目散に逃げて行き、なんとか命だけは助かったのだという。
しかし村に住んでいた人々を助ける事はできなかったらしく、一人生き残った自分に責任を感じているという。
そんな拓人を元気づけようと、主人公が励ますと拓人も次第に明るさを取り戻していき、最後には二人して笑い合う程にまでなる。
こうして拓人と仲良くなった主人公は、彼に村を案内してもらうことにする。
そこで出会ったのは鬼に襲われて壊滅した村に住む人々の姿であった。
彼らは一様に生気のない表情をしており、まるで死んでいるかのような雰囲気を放っている。
事情を知らない主人公達は、彼らに声を掛けるが反応はない。
そこに村長が現れ、彼らが廃人状態である理由を説明する。
それは鬼に襲われたショックによるものだということだった。
鬼が襲った後、彼らの家族や友人知人は全て喰い殺されてしまい、生き残った人々は心に深い傷を負ってしまった。それ以来、ずっと心を閉ざしたままで何も喋らないのだという。
このままではいけないと考えた村長は、彼らを癒す方法を探し続けた結果、ある秘術に行き着いたという。
それが主人公達の暮らす世界とは異なる異世界の住人を呼び出す召喚術だった。
そしてその秘術を使い、異世界から呼び出した者が彼らにとっての神であり、その存在こそが村人達の心を救う希望なのだという。
主人公と拓人はその秘術を試すことに賛成するが、それに待ったをかける者がいた。
それは茉咲だった。
彼女は自分を犠牲にすることで村人達が救われるというならば自分が生贄になると申し出る。
その言葉を聞いた拓人は必死になって説得を試みるが、茉咲の意志が固いことを悟った彼は、自分も共に行くと言い出し、主人公もそれを止めることができずに三人で儀式を行うことになる。
まず最初に、茉咲が巫女装束に身を包み、神に捧げる神楽を舞うことで精神統一を図る。
そして次に、村人全員による祈りの儀式を行い、最後に三人目の生贄となる仁人が呪文を唱えながら地面に魔法陣を描く。
すると光の柱が立ち上り、そこから一人の女性が姿を現す。
現れた女性は、見た目こそ人間であったが、背中には六枚の翼があり、頭上には金色の輪っかが浮かんでいた。
その姿を見た村人の一人が、あれは天使様だと呟く。
どうやら彼女は天界に属する存在であり、この世界には存在しない存在であるようだ。
彼女が現れたことにより、茉咲が成功したことで安堵する主人公達だったが、突然茉咲が苦しみだし、その場に倒れ込む。
茉咲が倒れたことに驚く主人公達だが、さらに驚くべき出来事が起こる。
なんと、茉咲が変身したのである。
その姿を見た村人達は、茉咲が本当に天使になったんだと口々にする。
そう、彼女の身体が発光したと思った次の瞬間には、その姿が変わっていたのだ。
その姿とは、頭に角が生えており、背丈も少しだけ高くなっていた。
その姿はまさに鬼だった。
しかし村人達に恐怖はなく、むしろ歓喜の声を上げていた。
何故なら、その姿はまさしく彼らが待ち望んでた姿そのものだからである。
そして彼らは一斉に声を上げる。
自分達を助けてくれる救世主として。
その光景を目の当たりにした主人公と拓人は驚きを隠せない。
茉咲が鬼になったこともそうだが、それ以上に、村人達が茉咲に対して信頼を寄せていることが信じられなかった。
茉咲が鬼であることは間違いない。
しかし村人達はそんな彼女を心の底から信じ切っているのだ。
その様子に困惑する主人公達。
そんな二人に気づいた茉咲は、主人公達に向かって手招きをする。
それを見た二人は恐る恐る近づき、茉咲に声をかけようとするが、それよりも先に彼女が口を開く。
その内容は、自分を殺せというものだった。
茉咲はこう言ったのだ。
自分は鬼になり、もう元には戻れない。
だからこれ以上、村の皆を苦しめたくないから殺して欲しい、と。
それを聞いていた拓人の目からは涙が流れ、茉咲を止めようと前に出ようとしたところを、主人公に止められる。
茉咲の言葉を聞き、拓人が涙を流している姿を見て、主人公は茉咲の覚悟を知る。
茉咲は本気で死ぬつもりなのだということを。
そして主人公もまた、彼女の想いに応えるために剣を手に取る。
それを見て拓人が止めに入ろうとするが、主人公は首を横に振って制止し、茉咲の前まで歩く。
そこで主人公は茉咲に語りかける。
もし、君が望むのであれば、僕が君の願いを叶えよう、と。
そして主人公は、茉咲の望み通りに彼女を斬ることで、鬼の呪いを断ち切り、再び人間に戻すことを約束する。
主人公は、茉咲に鬼の力が宿った原因を突き止めるために旅に出ようと提案する。
そして拓人は、鬼の力に魅入られた村人達を元に戻すために旅に出ることを決意する。
こうして主人公と拓人は、鬼の力を浄化するために旅立つのであった。
―――
以上がプロローグの内容である。
そして今現在、俺は目の前にいる茉咲さんと対峙しているわけだ。
彼女は俺の幼馴染であり、今は主人公の攻略対象の一人である。
そんな彼女は、俺の姿を見るなり悲鳴を上げて逃げ出し、現在に至る。
まあ、そんなことはさておき、今の茉咲さんの格好なんだけど……
何て言うか、非常に目のやり場に困るんだよ。
だって、茉咲さんが着ている服は巫女装束なんだもの。
しかもかなり露出が多いタイプ。つまり、胸とかお尻のラインがもろ見え状態になっている訳ですよ。
そんな服装をしている茉咲さんを追いかける俺。
傍から見たら、完全に変態扱いされそうな構図ですね。
うん、自分で言ってて悲しくなってきた。